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■音楽喫茶の情報ソースについて

このサイトを制作するにあたって活用させて頂いた情報源を紹介いたします。紹介する「情報誌」は、私が捨てることができずに長年所持していたものが殆どです。オンタイムで購入したもの、古書店で購入したものなど、入手経路は様々ですが未だに処分できることのできない、私にとっての宝物でもあります。

●京都便利帖

1978年4月、月に一回、『京都を愛する人のための情報誌』のサブタイトルのもと発行されていた「月刊 きょーとにか」のタウンタウン編集部が、「きょーとにか」の別冊版として制作した「京都学生便利帖」が始まり。ターゲットは、毎年四月に京都の大学に入学する、京都以外の他府県出身者。よくある京都の観光ガイドではなく、京都で生活していくための情報を網羅しているという点が特徴。「京都学生便利帖」に対する反響は大きく、1978年8月には掲載情報を拡大し「京都便利帖 1978年度版」として発行。以後、情報量を拡大する形で毎年4月に最新版の情報を掲載した「京都便利帖」が発売された。情報ソースとしては、1978年4月発行の「京都学生便利帖」から、1985年発行の「京都便利帖 VOL.8」を活用。(注:1984年発行分が抜けています)

京都便利帖

●京都青春街図

大学入学前の書籍で、この二冊は古本屋で手に入れたもの。関西におけるタウン情報誌の草分けである「プレイガイドジャーナル」が編集に関わった京都を紹介する情報誌。発行は有​文社。

内容は、取材した人の主観がバリバリに入っているお店の紹介と手書きの地図がセット。左側は1974年が初版、右側は1976年が初版。余談になりますが、同系列の出版物として「東京青春街図」「大阪青春街図瀬」「名古屋青春街図」「神戸青春街図」「さっぽろ青春街図」「福岡青春街図」「湘南青春街図」が発売されてい​る

京都青春街図

●京都青春イラストガイド

​これも古本屋で手に入れたもの。1977年に発行された京都カタログ。編集者は企画集団EDO、発行は若木書房。MAPとBOOKの良さを併せ持った媒体として「MAK」と命名。ただの京都のガイドブックではなく、若者のための、人と物のかかわりあいを考えて作られた、シティ派のためのカタログ。

京都イラストガイド
青春イラスト_2

●YELLOW PAGE OF KYOTO

​​これも古本屋で手に入れたもの。京都の情報誌を1970年代初頭から発行していた「FREE TOWN」が発行した。上が1976年度版、下が1978年全面改訂版。コンセプトは「KEEP BOOK」。気持ちいい生活を維持する、いつも持ち歩くという事。電話帳が基本ベースなので、情報の掲載パターンは「店名」「住所」「電話番号」「簡単な店舗紹介」にとどまる。地図の掲載もない。

イエローページ

●FREE TOWN

​​入手経路不明。1970年代初頭に「FREE TOWN」が発行していた情報紙。正直申し上げると「FREE TOWN」がどのような活動をされていたのか殆ど分からない手元の紙面を見ると、京都の情報だけかと思いきや東京の情報も掲載されていたりする。今回のサイトを作成するにあたっては、「FREE TOWN VOL.2」のジャズ喫茶の紹介と「FREE TOWN VOL.8」の「京都音盤演奏喫茶全図」、「京都喫茶大辞典 BEST40」を参考にさせて頂いた。

フリータウン1
フリータウン2

●ジャズ日本列島61年版

これも古本屋で手に入れたもの。全国ジャズの店700余店を収録した「季刊ジャズ批評別冊」。1986年当時の京都のジャズ喫茶はほぼ網羅されていると思われる。店舗に対してアンケートを実施しており、回答を頂けたお店に関しては所在地、開店年月日、かかるジャズの傾向、店主の自慢コレクションなど、各店舗の特徴が分かる情報が掲載されている。店内写真、マッチなどの画像データを情報として活用させて頂​いた

ジャズ日本列島61年

●JAZZ 1975 8月号

これも古本屋で手に入れたもの。京都のジャズ喫茶についての特集が40ページ程度にわたって展開され、「しあんくれーる」のオーナーの「星野玲子さん」の取材記事なども掲載されている。1975年当時のジャズ喫茶の所在マップのほか、店舗オーナーに対するアンケート結果なども紹介されており、当時のお店の雰囲気などがイメージでき。店内写真、マッチなどの画像データを情報として活用させて頂いた。

ジャズ1975年

●美乃美「月刊京都」 1981年10月号

これ​は大学時代の友人の田中君から紹介してもらったもの。京都のユニークな喫茶店」という特集の中で、何店かの「音楽喫茶」を貴重な店内写真などと一緒に紹介している。店内写真の画像データを情報として活用させて頂いた。

月刊京都

●03 TOKYO Calling 1990年5月号

「03 TOKYO Calling」の京都特集。「永遠の前衛都市」というサブタイトルで、ひさうちみちお、おくむらひでまろ、玉木正之、小松和彦+前田日明らが寄稿しています。特にひさうちみちおの「僕が「ヒッピーおたく」やった頃」には、当時の音楽喫茶やライブハウスの様子が克明に紹介されています。今まで場所がいまいち曖昧だった「縄文」「MAP」「賁」などの場所がはっきりしました。

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●ジャズ日本列島55年版

全国ジャズの店800余店を収録した「季刊ジャズ批評別冊」。1980年当時の京都のジャズ喫茶はほぼ網羅されていると思われる。61年版と比較して店舗数も多く、おそらく80年くらいがジャズ喫茶のピークだったように感じられます。店内写真、マッチなどの画像データを情報として活用させて頂​いた

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●ジャズ日本列島1995年版

全国ジャズの店を収録した「季刊ジャズ批評別冊」。店舗数は61年版と大きく変わった印象はないが、アンケートに回答する店は全国的に見ても異常に少なくなっており、単なる住所録の掲載程度の情報しか得られない。

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●「宝島」1984年11月

「特集 京都が新しい‼~話題の和風ニューウェイブの震源地「京都」の新しい魅力を完全ガイド」というタイトルで当時の京都で注目すべきスポットを紹介している。京都のBAND「ローザ・ルクセンブルグ」が「コンフォート」と「CBGB」を紹介する。

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●「angle 別冊 ウォーキングマップ」1981年3月

「主婦と生活社」が出版していた「angle」の別冊。京都・大阪・神戸・奈良のウォーキングスポットを紹介。発売当時に所有していたかすかな記憶があるのだが、どこかのタイミングで手放してしまっていた。今回は、国立国会図書館のデータベースを検索、所蔵元の大阪府立図書館でコピーサービスを活用した。店舗紹介だけでなく、具体的な場所まで明記された地図が掲載されており、場所が確定できていなかった複数店舗が場所確定に至った。

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●月刊「きょーとにか」

当初は「タウンタウン」という名称で発行していたが、1978年4月号より「きょーとにか」に誌名を変更。“京都を愛する人のための情報誌“をサブタイトルに、「京都」に関する総合的な情報を発信する。雑誌記事を学生スタッフが執筆したり、学生の活動団体などを紹介するなど、学生向けの情報誌として機能。定価150円で、市内の書店、ブックスタンド、ライブハウスなどで販売していた。基本的に毎月発行だが、夏休み期間中の7月号、8月号は合併号という形での発行になったりもしている。毎月の特集記事に加え、コンサート、ライブ、演劇、上映スケジュール、テレビ映画スケジュール、レコード紹介、新規開店店舗の紹介、リサイクル情報、読者投稿紹介、KBS京都情報、太秦映画村情報など。明確には覚えていないが、1980年あたりに廃刊となったと思われる。

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