「暗い旅」
- sunsetgang
- 2023年5月19日
- 読了時間: 2分
1961年に東都書房から発売された、「倉橋由美子」の初めての長編小説。なんと私が2歳の時、もう60年以上前の作品です。ここで紹介しておきながらですが、実は読んでいませんし、現物も持ち合わせていません。申しわけありません。 「BOOK」データベースによると、小説の内容は、「恋人であり婚約者である“かれ”が突如謎の失踪を遂げた。“あなた”は失われた愛を求めて、東京から、鎌倉そして京都へと旅立つ。切ない過去の記憶と対峙しながら…。壮大なるスケールの恋愛叙事詩として、文学史に燦然と輝く、倉橋由美子の初長編。」とあります。
そして、この京都の描写の部分に「しあんくれーる」が登場しているらしいのです。どんな描写だったかネットや雑誌で調べてみたらありました。
“「府立病院前、次が荒神口だ、たしか荒神口だった、《シァンクレール》という店を見たのは・・・おりてはいってみよう、同じ気楽にするならモダン・ジャズをやっている店でするとよい」、「電車をおりるとそこからこの河原町通りと直角に、左への道、荒神橋に至る道がはじまつてゐる。《シァンクレール》はその角にある。木造の、小さな、二階だけの店だ」、「若いウエイトレス、どこの喫茶店でもみられるタイプのウエイトレスが二人、あなたを迎へる。なかは暗い、少々暗すぎるほどだ。あなたはステンド・グラス風の窓のそばに坐り、コーヒーを賴む…」”
う~ん、“若いウエイトレス、どこの喫茶店でもみられるタイプのウエイトレス”とか、まるで純喫茶みたいです。ジャズ喫茶の香りが全くしないのであります。当時はそんな感じだったのかなぁ?
【画像出典】Rakutenブックス
